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山崎まさよし「アイムホーム」(18.11.21)

アイムホーム(初回限定盤)(DVD付)

 瞳に、有無を言わせぬ、説得力があるな、と、長い間、ファンとして応援していますが、初めて思った、気がします。1995年に、シングル「月明かりに照らされて」で、デビューしてから、23年経ちました。もうじき47歳になりますが、歌声は、衰えることを知りません。無敵のギターヒーローでもあります。日本を代表する文化人であり、シンガーソングライターであります。

 2年ぶりのニューシングルです。テレビ東京系ドラマ『駐在刑事』の主題歌です。珍しいタイトルですが、<I'm home>の意味です。自分が、通ってきた道、それを反省しながら、ふと、目の前を見ると、好きな景色があるんだ、という曲だと思います。それは、嬉しいことですよね。うん、たまに、人間、ふっと目の前に、願ったタイミングに欲しい人がいる、そんなことあることですよ。あたしにも、経験があります。

 で、それが、意味するものは、人生の勝利、そういうことなんじゃないかなあ、と、このシングルの4曲を聞きながら、思いました。人間の勝利って、そんなことあるんだと、あたしは、ここ10年ぐらいで、知りました。

 それにしても、山崎さん、大きな立場になりましたね。座標軸が、難しい立ち位置になりました。これから、外の景色が変わっていきながら、もっと大きな、航海に出ることでしょう。

 いい意味で、下世話になった、そんな風に、ここ数年は思ってきましたが、変わらない、いいグラデーションの、インプレッションの美しい、佳曲が、1曲目。友人の、瞳の強さを歌った曲が、2曲目。英語で、真剣に取り組んでいる、3曲目。そうして、誰かを、思う優しさに、満ちた、4曲目です。人間てね、親切にしてもらえると、本当に喜ぶ、生き物です。いつも、強引にならないように、親切には、かつするように、あたしは心がけていますが、どうでしょうね。この歌の中の、暖かさに浸れるでしょうかね(笑)。

 それにしても、バラードばかり、いい、品のいい、バラードが得意な、山崎さんです。うん、律儀なところも、クレバーなところも、そうして、久しぶりに、上に貼ってあるジャケットで、色々な表情を見せてくださっています。ここから、また新しい、録音の旅も、始まる、ことでしょう。

 いつも、日本人の心の故郷は、水面だったり、します。山崎さんの原風景は、琵琶湖であったり、瀬戸内海であったり、しますね。いつも、水面に、願いをかけて、生きています。