disc review (oversea)
例えば、重油の溢れた海のような、あるいは、砂塵の土地のような、隔たった具象に、あなたが、ひとり取り残されていても。あなたは、闘いを挑み、勝とうと、願えるものでしょうか。荒涼とした、平原の心境に、あなたが、立たされたら、どうやってここから、…
誰もが、イカサマでない若さを誇っているとき、はっきり言えば少女時代。こんな自分だから、大丈夫だ、と、言い募って、若干自分勝手に行動しているときというのは、それは若さだねえ、ははははは。と、つい41歳になれた、おばさんのあたしは、感じたりしま…
誰もが、胸の奥で、時に果てとなく、見ない夢を見る。それは、人生の若い頃の、青い頃の、夢想なんだなあ、と、解るように、なりました。彼女は、若い頃、<本物だと言われたい>という願望が、ちょっとだけ、あったんでしょうね。もうじき、命懸けで作った…
シンプルに、ピアノが主楽器の、美しいアレンジの、かつ、歌メロの整った音楽が聞きたい、と思ったら、ぜひ、オススメしたい、名盤です。私は、今、ふと、まるでポール・マッカートニーのようだ、と、旋律線の、神のようなバランスに、彼女の孤高さを、思い…
<真実>とは、甘美な響きですか? 人によって、そこには違う意見があると思います。けれど、甘い果実が、嫌いな人は、きっといないだろうと、信じています。<私は真実をいつも知っているのに、それを理解し、それを真実だと分かち合ってくれる人はいないん…
アーティストが、時折、自分の名義の名前を、アルバムタイトルにするとき、実際には、どんな思いで、その行動に出るのかが、不勉強な私は、なかなか掌握することが出来ません。いや、実際な話、「これが自分だ」とは、どんな心持ちであろうかと。ファンキッ…
段々、深みを増していく、というのは、人間が生きていれば、必ず、大体、往々にして、そうなるものだな、と、多分、誰でも考え付きそうなものですが、それにしても、口で、言葉で言うほど、それが、簡単なものとか、ことでは、ないのだと、そういうことを、…
濃い緑の色味、美しい金髪の女性、その名アヴリル・ラヴィーンが写っている、華麗なジャケットに期待を膨らませてもらえたら、嬉しいなと、思います。このアルバムの最後の方には、「ねえ、子守唄ってどういうの?」と、彼女の、美しい述懐が、書いてあった…