bluebirds

音楽評論ブログ、ブルバへようこそ。

西野カナ『Love Collection 〜pink〜』(13.09.04)

Love Collection ?pink?

 あなたの来た道は、いつ、その踊り場から抜け出て、遠い永遠の日々に、思いを馳せたのでしょう。三重県松阪市の出身の、女性シンガー、西野カナの、5周年の活動をひとまとめにした、装丁も、本当に美しい、2枚バラバラの販売の、ベストアルバムです。

 明るめの楽曲が、それと、特にポップですね、いいアクセントになっているだろう、楽曲群が収録されているのが、この<pink>の方です。まず、一番の代表曲だろう、「GO FOR IT !!」から、始まります。正直、西野さんの楽曲は、相対的には、地味な方、なんですが、その中の、割と貴重な(笑)、派手な曲が、割とたくさん、バンバン跳んできます。

 西野さんの、ラブソングは、素晴らしいですが、それ以上に、フレンドシップ(ガールズというか)を、歌った曲が、美しいです。こだわりを持って、いい曲から順番に並べ(笑)、かつ、最後まで、クオリティと、テンションを保った、なかなかいいベストです。

 音楽は、ポップなのが、一番です。と、書いたら、西野さん、あなたもうなずいてくれるでしょうか? それは、まるで、おまじないのように、さまざまな人たちに、届いてくれる、ことでしょう。

 今の、日本の、風潮であるとか、現実性であるとかは、この10年、あなたひとりを、題材にしているかのように、優しいポピュラリティに富んでいます。あなたは、ピッチがいい、いい、ポジティブな歌が特技の、最近の日本ではめずらしい、破綻をしないカナリアです。そのことを、私は、本当に、力強く、褒めておきます。

 これからも、いつまでも、聞いていく、いい楽曲たちです。松阪で、どんな歌うたいになりたい、と、大きな夢を描き、親へ告白し、東京へ出て、歌手になった、というのは、どれほど覚悟のいることだったのか。あるいは、定めと思ったのか。どんなビジョンを抱いているのか。後、思いますけど、コンサートの方が、レコーディングより、お好きそうですね。それも、すごくいい志だなあ、と、満点で褒めておきます。

 日本中の人間が、あなたを尊敬していますよ。歌が好き。大人になっても、歌が、技術を経ても、めちゃくちゃ好き。そんな、原点であろう、感情が、なんかあるように伝わってきますね。それにしても、聞きやすいですし、この盤だけでは、もったいないですし(笑)。

 ぜひ<mint>も聞いてみてくださいね。次のエントリにしておきます。やわらかな音色は、普遍的です。