bluebirds

音楽評論ブログ、ブルバへようこそ。

西野カナ「Bedtime Story」(18.09.12)

Bedtime Story

 架空の恋の話を、書くというのは、本当に難しいことだと、誰よりも、西野さん、貴女ご本人が、ご存じだろう、と、いつも、ちょくちょく思っています。けれど、その姿勢は、貴女が、一生懸命、踏まえて、自分のことを、逃げずに書き、そのうち大いなる、神のような、愛のような、ポップ、という存在に、掴まえられて、手にしたものだろう、と、知っていたりも、します。

 ですから、いつも、いつになっても、架空の恋のお話、というのは、信憑性が薄く。けれど、必ずやりげたい自分の道だ、と、貴女、西野カナは、思うだろうと、存じます。あたしは、貴女、西野さんの、カナというお名前の、漢字が実際に、どれであるかを、知りません。ですが、深く、理解できていると思います。貴女は、インテリで、かつ嫌味でない、素晴らしく清潔な女傑です。

 この、物語は、貴女が、タイアップの映画に合わせて、あっていそうだ、と書いた、いい、ファンタスティックなラブストーリーです。安室奈美恵さんという、偉大な先達が、去っていくときにリリースされた、これからの、日本を、一人で代表しなければならない、歌手の貴女の、まるで、すがりつくかのような、自分であれ、という、日本人、全員への、応援歌だと、思います。

 このセンチな物語は、説明とはちょっと異なりますが、実際には、誰かの、本当の話をモチーフにした、あまりフィクションでない、曲だろうと思います。うん、誠実な貴女は、楽しい今年の映画に、古くからのいわれある物語の、その気概を、提供し、これからの、日本人の、恋愛に対する風情を、提供しようと、思ったのだろうと、思います。

 人間というのは、対象物が見えないとき、誤解せずにいることが、できません。ですが、ベッドのような、密閉した空間内で、二人であるとき、エッチなことをしているのでは、なくても(笑)、行き違いを超え、運命を併せ、明日を担い、バンジージャンプすることは、簡単なことだろうなあ、と、推測します。

 西野さんの声は優しく、ファンが、抜け目なしに、好きだ好きだと、慕うはずです。今、20代の最後の局面を、プレッシャーの中(安室さんの引退という)、歌手として、職業として、懸命にクロールし、ハイテンポで、日本を、守ってくださっているという、気概に、感謝している、よくわかっている人たちが、すごく多いと思っています。

 ハッピーなだけなのが、嬉しいですね。