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花を咲かそう

 時折、夢のように、生きたいと願う人の、情熱に絆されるかのように、中途な悲しみを、恥じる瞬間が、あたしにはあります。若い頃、あたしは正直、割とついていないほうでした。けれども、本当の苦労、というのを、あたしはしたことがないように思います。さまざまな悲しみもありましたが、でも、社交辞令のようでなく、もうすこし狂言回しのように、真剣なフレッシュで、あったように記憶しています。

 それにしても、桑田さんは、何を夢に見、何を生きる縁に、今まで辿ってこられたのだろう、と、あたし、シェリルも考えるようになりました。例えば、誰が誰を愛し、どんな絆を抱き、無償の愛に生きたのか、そんなこと、昨日も今日も考えながら、巡り来る明日を思っているあたしは、結構安心なほうだろうな、とは、思います。また、不甲斐なくはないです。けれど、桑田さんは、どんな絶望を、人生で抱き、誰のことを、勇気と思い、生きてきたのだろう、と、サザンを聞きながら、思うように、あたしも、なりました。あたしたちは、神話の時代のように、今を生きています。案外、いい世の中だと、あたしは、思っています。また、桜井和寿さんもそう思っているようでした(笑)。

 誰を愛し、誰が頼りで、そうして、まだ見ぬ明日へ、思いを寄せるのか。それを、ひとりひとり単位で、考え、覚えるのが、あたしのスタンスで、一番大切なことです。もちろん、あたしには、あたしの人生が、ありますし、めちゃくちゃな話、結構流動も激しいほうです。でも、穏やかに音楽を聞き、考え、誰かに教えることで、誰かの勇気になれば、と、いつもあたしは思っています。

 誰が、誰のために、花を咲かせるのか。自分のためでしょう。そして、もっと、大きな花を、求めて彷徨う、勇敢な日常の冒険者のためでしょう。それが、とても嬉しい。だから、手を取り合って。