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西野カナ『LOVE it』(17.11.15)

LOVE it

 西野カナの、通算7枚めの、フルアルバム。大体SNSの「いいね」という意味だという、タイトル。今の、スマホ時代の。リアルなポップスとして、大人気の、当世一番の、人気歌手のアルバムです。頭のいい方だなあ、と、あたしシェリルは思っています。あなたの知性は、日本の宝物です。そうして、平均より、音程のいい、素晴らしい歌手です。そうも、ちゃんと書いて、みんなに教えてあげます。

 多分、律儀なリスナーだった、少女時代だったんだろうなあ、と、思います。少し内気なところも、すごく気に入っています。直接的には、ドリカムに一番近いですよね。そうして、奥田民生とその一党(笑)のところの、感じもとても気に入っています(関係ないのかな)。歌手として、ずっと続いている黎明とした歴史がありますよね。その連続性が、最近わりと繋がってないんですが、カナやんは、めずらしく繋がり、保たれており、その協調性も、すごく好きなところだったりします。

 なお、聞いていて、思ったのですが、わりと何事もノリで決めやすいほうだと思います。それと、名古屋圏の出身(三重県松阪市)ですが、あんまりそういう特色は、音楽性的にはないです。あと、律儀なかたなので、誰を参照して考え、生き、キャリアを考える上で、どうなっているのかは、わかりそうなものなのですが、意外と、考えてみると、わりと尊敬しているひとが誰なのかがわかりづらく。うん、そんなとこもメルヘンでいいですね。

 言語能力が際立っていいかたです。で、英語が特に気に入っていらっしゃるんでしょうね。特に、文法的に、邦楽の平均より、突っ走って英文チックに書くのに、こだわりがあります。そうして、かつ、洋楽じゃなくて、邦楽の普通のミドルなポップスの楽譜にされています。そこが、彼女の中で、あたしが一番気に入っている、ところです。

 シングルがわりと地味なかたです。でも、アルバム初出曲が、とてもカラフルですね。キャッチーな1枚になりました。マスコミュニケーション、という言葉が、お好きなんだろうなあ、と思います。しあわせなフィーリングを、共有するために歌う。手紙がだいすきな、古風なカナさんです。永久保証の西野さん、がんばってくださいね。シェリルも応援していきますし、今回のこだわり、手の鳴るほうへ、と書きたいその気持ち、いいね!